2015年12月17日木曜日

女の子の話



なんでスカート履かないのとよく聞かれます。
街中ではパンツ姿の人も多いけど、ブシアではたとえ足元はサンダルだったり裸足だったりしてかなり貧しそうに見えてもほぼ九割方女の子はスカート履いてる。聞くところによると、男性の前では女の子はちゃんとスカートを履くべき、という父親、男性への尊敬を示すという古い習慣は未だに残ってるんだとか。女性は女性らしくということか。
その延長としてという訳ではないけど子供として、女の子としてより「女性」として、一人の「人」として扱われている印象で、皆見た目も振る舞いも、歳の割に大人びています。2歳の子をおんぶして歩いている5歳の女の子の表情が明らかに日本の5歳の子供の表情とは違う。子供らしくない落ち着きがあるというか。自分なんか22歳になってもまだ子供みたいで、近所のお母さんに12歳といわれています、、。
アフリカの女の子は成長が早いと良く聞くけど、ほんとにそうだと思います。
そして早期結婚や結婚できるならまだいいけど、学生妊娠や学校中退、性関係に関しての知識不足からのHIV/AIDsの問題は、彼女たちの早熟さと必ずしも無関係とはいえないなと彼女たちの姿を見ていて思います。こうした予期せぬ妊娠や子育てといったことが特に女の子に負担を強いていることも、ADEOが今年から女の子を中心としてセッションを行っている理由です。

そもそも実際の行動と、男女はこうあるべきみたいな文化的風習とのギャップが大きすぎる気がする。例えば、こんな環境なのに婚姻関係おいては古くからの慣習みたなものが残っていて、女性にきちんと教育を受けさせ、これまで育ててくれた感謝を示す意味で男はダワリーという結婚税(平均牛5頭+ヤギ2頭+そのたもろもろ現金、、)を女性の両親に支払わなければならなかったり。「女は結婚するまで男性と関係を持たないというのが決まりだから私は彼氏がいたことない。」みたいなことを言ってる若い子もいたりするけど絶対嘘でしょって感じです。

男女関係のことをよく聞いてるけど、しっかり子育てしているような母親も避妊具は使わずピルを服用していて、夫婦なら普通だけど、「夫は他に浮気相手がいるかもしれないわね。」とあっさり言われた。(実際結婚していようがいまいが複数の女性と関係持ってる男性はここではかなり多い。)その浮気相手がHIVを持ってたら彼女が感染する可能性だってあるわけで。
浮気されていいの?ときいても「だってしてるかしてないか、どうやって知るの?男は皆そんなもんよ。」と大抵返されます。うーん、、。ケニアでは一途な男性を見つけるのは間違いなくかなり難しい。
でも女性が虐げられてるという訳じゃ全然じゃなくて、商売でもなんでも、男性と対等に渡り合っているし、(ADEOもナイロビ・ブシアオフィスどちらも女性スタッフが多いし、顧問委員会的なグループのメンバーにも女性がきちんと入っている。)いたって逞しいのです。強くたくましくどっしり構えていてる女が多いから、男がおおらかで自由気ままなのか、男の呑気で移り気な所が、女をそうせざるを得ないのか、、。
やっぱりジェンダー的に女性寄りな文になってしまったけど、社交的で明るい所がケニア男子の魅力だと私もケニア女子も認める所だし、そんな彼らにたくさん励まされたのも事実です。(フォローになってないか、、)


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