2015年12月9日水曜日

教育・啓発について





教育・啓発のプロジェクトがどれだけ本当に人々にインパクトを及ぼせるかについて考えています。
現在はプロジェクトのターゲットは、保護者を除くとほぼ女の子に絞っていて、だいたい1220歳。セッショ中は皆かなり集中して参加してるし、意見もポンポンでてくる。なかなかこういうトピックに対してズバッと大人から話を聞く機会は無いようなので、セッション自体は新鮮みたいだし、全く効果がないわけではないだろうけど、プロジェクト自体が果たしてどれだけ参加者の意思決定や行動の選択に本当に影響するかを考えると、手ごたえみたいなものは中々得にくいように思う。特に教育や啓発という目に見えないものの効果は尚更。
AIDsにたいしても陽性者が身近だったりそうした陽性者がどうして感染してしまうかについての認識はあるのに行動が変わらないのは何故なのか、、。
発症の原因の多くは性交渉によるものだろうけど、若者の場合カウンセリングをしてても本当の事を正直に話さないことも多く、原因ははっきり分からないケースも多いとのこと。彼女たちの内のどれだけがセッション後に行動を変えるんだろうということを考えると教育というものの難しさを感じる。国際機関や保険組織が発表する数字やデータの裏にある、男女関係やHIV/AIDsに対する彼らの認識・考え方を知ることも重要ではないかと思います。

なので最近ブシアの人たちにそういう話をきいています。といってもデリケートな話題なので難しいですが、日本人と比べるとこっちの人はかなりオープンなので少しずつですが彼らの考え方を知りつつあり、どちらかというと性に関するところでは開放的でない日本と比べるとかなり認識や有り方がかけ離れているなと感じます。

ここまで一応ブログだから頑張って言葉を選ぶように気を付けて書いているけど、要はプレイヤーが多く(圧倒的に男子が多いけどそういう関係を気にしない女子も結構な数いる)、コンドームは全然使ってなくて、まあそれは普通だし、HIV/AIDsに対しても問題意識はあるけど「まあなってしまうときはなってしまうものだし」っていう空気があるってことです。

そんな中で初対面の大人に色々もっともそうなことを言われたところで、彼らが行動を変えるには至らないだろうなというのが実際の所です。

たとえば親が厳しくて「結婚はまだ早い!」といつも言われて過保護な親に不満は言いつつもリスクを考えたりすることが出来ている子も同じコミュニティ内にいます。
やはり彼・彼女達が育ってきた家庭環境や受けてきた教育(と教育を取り囲む環境)によるところが大きそうです。

ケニアだから、途上国だからいずれ国の発展と共に減っていくのか、それを待てば良いのかとは言い切れないし、日本でも地方の方が都市部に比べて妊娠や結婚が早かったりする傾向はまだ多少あると思いますが、何か劇的に行動ることは出来ないのかなと思います。

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